ウェブ解析士勉強の記録
2021年の12月、ウェブ解析士に合格しました。
ウェブ解析士とは、ウェブマーケティングの基盤となる「ウェブ解析」について学べる資格です。(公式サイト)
試験勉強はほぼ1ヶ月の短期集中、スキマ時間を駆使してやったので備忘録的に書いてみます。
受験時の私のスペック
<実務経験>
- Web制作経験:受託制作7件ほど。1年未満。
- 営業経験なし
- 広告運用経験:Facebook広告を一度お試しで1ヶ月出したことがある程度。なんとなく出稿の際どういう項目を設定すればいいかはわかる
- Google Analytics経験:ひととおり触ったことはある。レポート1回作成経験ありだがきちんと学んだわけではないし、そのレポートも見よう見まね。
- マーケ:学習、実務どちらも経験なしの初心者。
<環境>
- 4歳児(幼稚園)&1歳児(保育園)あり。夫の帰りは21時過ぎで平日は寝かしつけまでほぼワンオペ。
- 仕事は基本平日10時~15時。フルリモート在宅勤務でWebディレクター。
サイト運用経験、マーケ・営業経験ほぼナシ!一からの勉強です。
なぜ受験しようと思ったか
私はWeb制作のディレクターをしています。
以前新規事業の立ち上げに携わったことがありますが、その際に「Webサイトはあくまで事業を成功させるための手段である」と身にしみて感じました。自分のサービスを認知してもらうためにWebサイトという選択をしましたが、場合によっては他の媒体(広告、SNSなど)がユーザーに届きやすい、成果が出やすいときもあるでしょう。
そういった観点から、ヒアリング時にWebサイト以外の手段も含めた、トータルでのWeb戦略についての提案ができるようになりたいとの思いから取得を決意しました。
勉強期間
テキストを1月に買ってはいたものの、後回しにしすぎて本格的に読み始めたのは10月…。(宿題は追い込まれてからやるタイプ)
年が変わるとテキストと出題内容が変わるので、なんとしても2021年中に合格せねばなりません。申し込んだ12月上旬の試験日まで、問題集を実質1ヶ月の短期集中でやりました。
とにかくスキマ時間に
さぁ、試験日まで時間はありません!
私の一日のスケジュールはこんな感じ。
仕事の時間はもちろん仕事がありますが、その時間内では終わりません。毎日ほぼ寝かしつけ後2~3時間or朝活で仕事の残りを消化していました。
…で、いつ勉強やる??
子供たちが帰宅後は公園に駆り出されます。そこから寝かしつけまでノンストップ。(世の親御さん方、怒涛の夕方~夜ですよね…)
寝かしつけ後の仕事時間をちょっと試験勉強にあてるのと、スキマ時間を活用せざるを得ませんでした。
上の4歳児は「お母さん今勉強してるんだ」と言えばわかってくれるのですが、下の1歳児はそんなの関係なく抱っこ抱っことせがんできます。
あとは2週間に1回、土日のどちらか1日夫に協力してもらい終日集中勉強していました。(毎週はちょっと気がひけた)
まとまった時間は腰を据えて問題を解く、それ以外はスキマ時間でちょこちょこ勉強スタイルです。
勉強方法
1. まずはテキストを印刷
400ページ近くあるテキストは、購入するとPDFダウンロードができます。冊子ではないため、書き込みがしたかった私はリングファイルと厚手の紙を買ってきて地道に家で両面印刷しました。(キンコーズが近くにない悲しみ…ネット印刷もお金かかる泣)
2. テキストをひととおり読んでわからない箇所をググる
マーケ、営業用語がとにかく???だったので、テキストの説明だけでは理解できない箇所も多く、ググりながら、テキストに書き込みながらなんとか一周しました。
ちなみに1章~8章までありますが、いかんせんボリュームが多いので8章を読む頃には1章の内容などほとんど忘れています。忘れた分は、問題集を解きながら思い出していきました。
GoogleAnalyticsは、公式から学習用のデモアカウントを自分のアカウントに導入して、いろいろな項目を触ってみました。セグメントとディメンションの区別もつかなかったのですが、やはり自分でデータをいじってみるのが一番理解できます。
3. 公式問題集を繰り返し解く
試験日までに最低3周やると決め、1日に解く設問数を逆算してノルマに設定しました。間違えた設問には印をつけて、苦手分野がわかるようにします。試験は60分、60問。1問1分ペースで解いていかなければなりません。
5分あれば5問解ける!
夕食後の片付けが終わって一段落、子供たちも動画タイム、というときに少しでも進めました。
1周目:テキストを参照しないとほとんど解けない。用語も全然思い出せない。答え合わせしながら再び学習。
2周目:用語をだいぶ覚えてきて、1周目よりはスムーズに解ける。苦手分野の問題はほとんど不正解。
3周目:ほぼ1分1問ペースで解けるようになる(計算問題は除く)。合格ラインの7割は取れるように。
4. スキマ時間用に単語帳を作る
アナログな方法ですが、単語帳を購入してややこしい用語やよく間違えた問題を書いていきました。空いた時間に繰り返し解く。
あえてデジタルにしなかったのは、以下の理由からです。
- PCを立ち上げていると、もれなく1歳児がキーボードを叩きにやってくる
- 子供たちにスマホを奪われると勉強できない(「写真見せてー」「動画観たいー」のリクエスト)
- スマホばかりいじっていると思われたくない(勉強しとるんじゃー!)
いよいよ試験
試験はWeb上で受験でき、電卓、テキスト持ち込み可です。
とにかくまずは全部の問題に目を通すことを優先し、わからない問題にはフラグをつけてあとから解きます。
テキスト持ち込み可でしたが、このときは紙ではなくPDF版をPC画面上に準備しました。紙に付箋をつけてもよかったのですが、Ctrl+Fでテキスト検索したほうが該当の箇所に早くたどり着けるからです。
試験時間ギリギリまでテキストを参照して確認をしました。
合格後のレポート
Web試験に合格しても、それでウェブ解析士に認定されるわけではありません。レポートの提出が必要になります。
レポートは指定されたサイトのGoogle Analyticsの数値を引っ張ってきて、仮説をたて→検証→改善提案をするものでした。数値を引っ張る方法は試験後に案内されるURLに詳しく書かれていますので心配はありませんが、改善提案は自分で考えなければならないので、未経験者だとそこに少し時間がかかると思います。
レポートを提出し、講師からの合格をもらえると晴れてウェブ解析士です!
終わりに
他の方の体験談を見てみると2日で受かった猛者もいますが、普段広告やマーケの仕事をしているわけでもなく、子供がいて平日はもちろん土日も使える時間が限られていると、なかなかまとまった勉強時間が取れません。
そんな方にとって少しでも参考になれたら嬉しいです。